こんにちは!AIC Kidsです!
言語教育の世界でよく使われる言葉に、「生活言語」と「学習言語」というものがあります。
日常生活の中で使われる「生活言語」によるコミュニケーションは、生活上必要な情報を伝え合うために、ジェスチャーや表情などを交えて行われます。親子の会話、友人との会話、買い物など目の前に話し相手がいる状況であることがほとんどです。
一方で書き言葉(日記、作文、手紙など)の読解や、第三者のダイアログやスピーチを聴くといった行為には、情報を正確に読み取るための語彙力や文法知識といった「学習言語」の能力が必要になってきます。
この「生活言語」から「学習言語」への移行が「英検®3級の壁」とも捉えることができるでしょう。一般に中学校卒業程度レベルといわれる英検®3級は、二次試験で面接が始まることによってより高度な言語処理能力が求められます。さらに一次試験においても、4級と比べると単語の数も多く、英文のトピックにも長さにも難易度が上がっていることが見て取れます。
合格の鍵となるのは、やはり語彙力と文法知識ではないでしょうか。英文の多読と多聴を繰り返し、点と点を線で結ぶような(まるでテトリスのような)知識の蓄積が英検®3級以上の英語力の基盤になります。
参考:バトラー後藤裕子.(2011).「学習言語とは何か」三省堂.