言語の音の習得に関する面白い実験を紹介します。 日本の一般的な環境で育った大人にとって、 英語における“r”と“l”の音の違いを識別することは非常に難しい課題です。 ですが、この聞き分けの能力は遺伝的に決まっているのではなく、日本人でも 赤ちゃんの時であればこのような音の識別能力を獲得することが可能なのです。 ヘッドターンという、赤ん坊の音の識別能力に関する実験方法があります。 たとえば、日本人の赤ちゃんに”ra ra ra ra ra…“という音を聴かせ、 途中で音声を”la la la la la…“という音に切り替えます。 幼い赤ん坊は、音が変わったことに気付き、 音が切り替わったタイミングで反応を示すそうです。 ところが、子供が成長してから同じ実験をしても、音の切り替わりに気付かず、 反応することができないそうです。 言語の習得にはそれに適した時期が存在し、その時期を超えると習得が難しくなるという 「臨界期仮説」というものが存在します。 その主張によると、言語音の習得可能な時期は幼いころに限られており、 その時期であれば簡単に音の違いを習得できるのに、 その時期を過ぎると音の違いを習得できなくなると言われます。 上記の実験はこの「臨界期仮説」を裏付けるものとして知られます。 もう一つ面白い実験があります。 アメリカ人の赤ちゃんに、中国語を聞かせる実験です。 アメリカ人の赤ちゃんを、テレビから中国語の音声が流れている環境に置いたところ、 臨界期仮説の予想に反して、中国語の音声識別能力の獲得に効果がなかったのです。 一方で・・・ 記事の続きはこちら(←クリック) 体験レッスンのお申込みはこちらから(←クリック)
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聞き流すだけではダメ!?子どもに英語の音を覚えさせるには集中が大切
2022年1月12日
西大宮校