入試制度や英語教育の在り方が広く議論されるようになってから、日本でもCEFRという評価基準が認知されるようになってきました。
CEFRとは、英語に限らず様々な言語学習者の習得状況をはかる共通の「評価基準」のことで、その歴史はヨーロッパにあります。多言語が存在するヨーロッパが経済的・政治的な協調協働を目指したとき(ちょうどEUが発足した時ですね)、各国民はより良いコミュニケーションのために母語とは異なる複数の言語を実用的なレベルで習得することが必要になりました。
CEFRはそんな異なる言語学習状況でも、共通して言語能力を測るための「ものさし」として機能しています。
CEFRのレベル分けは6段階で行われています。(文部科学省公開のデータより)
さらに、今年度より導入予定の「大学入学共通テスト」の外国語試験においてもCEFRの基準が色濃く反映されていることがわかります。(文部科学省公開のデータより)
日本の中高生たちは今後B1(中級者レベル)以上の能力が求められていくでしょう。どんな技能をどんなふうに身につけていくのか、国レベルの教育方針も気になるところですが、個人レベルでも視野を広く持ち世界の状況に目を向けることも不可欠になってくることでしょう。
参考