英語を英語のまま理解する「英語脳」を育てるためには、英語のインプットをどんどん増やし、慣れ親しむような「多読」が良いとされています。
「多読」とは内容の全体把握を重視し、あえて単語の詳しい意味や文法構造を意識せず「とにかくたくさん読む」ことを指します。読む量やスピードに重きを置くため、内容の理解度は60-70%くらいでしょう。
一方で「精読」は英文を細かいところまで注意して熟読するような勉強法です。内容もですが、語彙や文法などの文章構造にも目を向け文章を深く(90%以上)理解することを目指します。
両者とも非常に有効な英語学習法とされますが、その効果を十分に引き出すにはやはり目的の明確化とレベル選びが不可欠になってきます。
想像に容易いと思いますが、Grade 5の学習者がGrade 2の文章をたくさん読んでもそれは「多読」にはならないですし、英検®やTOEICなどの筆記試験では「精読」が求められるような設問もあります。
二つの勉強法の強みやバランスをしっかり考えて、確かな「読解力」をつけていきたいですね。